
カメラ:ローライフレックス2.8F
レンズ:カール・ツァイス プラナー80mmF2.8
撮影データ:f5.6 1/250
フィルム:フジカラー・プロ400
プリント:写真弘社
個人的には、フィルムにしろデジタルにしろ、
写真はプリントして初めて「写真」になると思っています。
ネガのまま、データのままというのであれば、
それはまだ「写真」にはなっていない未完成品・・・。
そして、写真家とは「写真」を撮る人のことをいうのであって、
後処理前提の「画像」を撮影する人ではないはずです。
そこにこだわっているからこそ、一部の写真家は
プリント適性に優れるネガフィルムを使い、
技術とセンスをフルに使って写真を撮り、自分自身で、
もしくはラボと協働で唯一無二のプリントを仕上げ、
「作品」として発表しているのではないでしょうか?
写真家が責任を持って撮影からプリントまでを監修する・・・
これこそが単なる「カメラマン」ではなく「写真家」として
存在する意味があることだと私は思います。
そして、これはプロもアマも関係なく
全ての「写真家」にあてはまりますし、
デジタルカメラを使っている人にも同じことが言えるでしょう。
最後に、私自身が一番ネガフィルムを
使いたいと思っている理由をお話しします。
それは、ネガフィルムの撮影から完成までのプロセスには、
心を揺さぶる様々な要素がたくさん詰まっている気がするからです。
写真が出来上がってくるまでの期待と不安。
プリントの仕上がりを初めて見た時の歓喜と落胆。
焼き増しした写真を人に直接あげた時に見られる表情や感情。
手作りアルバムを開いた時に一気に蘇る過ぎ去った時間と光景。
どれも最近味わえなくなっている
写真本来の楽しさではないでしょうか?
今こそカラーネガフィルム。
「もう何年も使ったことないなぁ」と思っている人がいたら、
一度騙されたと思って試してみてください。
もしかしたら、新たな気持ちでまた写真と向き合えるように
なるかもしれません。
上野 隆
全国の写真教室や撮影会の講師として活動中。
写真撮影の技術ではなく、写真の楽しさをテーマにし
た授業内容が大好評。写真展や写真関連イベントのプ
ロデューサーとしても定評がある。
フィルム写真のアナリストとして、新聞、雑誌、各種
写真イベントへの登場多数。写真専門誌への寄稿多数。
フォトマスター検定「エキスパート」取得。
英国王立写真協会会員。
上野 隆氏が主宰する写真教室はこちら。